昭和の中途半端に古い家をおしゃれ&快適にする方法
両親から引き継いだ約築50年になる中途半端に古い昭和の家。お洒落&快適を求め、試行錯誤の末たどり着いた『昭和の中途半端に古い家をおしゃれ&快適にする』ための効果的な方法を記事にしました。以下のようなお悩みのある方はなにかの参考になるかもしれません。ぜひ読んでみてください。
・古い家を快適におしゃれにしたいけれど、なにから手を付ければいかわからない・・・
・古い家をセンス良くみせることができるインテリア小物は?
・なるべく金や面倒な手間(DIY)はかけたくないんだけれどな~
Please read it!
昭和の中途半端に古い家をおしゃれ&快適にする方法
中途半端に古い家でも素敵なお部屋にする方法をご紹介するその前に、大事な事前準備が二つあります。
まず一つは、自分がどんな感じの家(部屋)に住みたいのかを明確にしておくことです。
この時『家が古い』という現実には一切こだわらす(←これ大事です)自分が本当に住んでみたいと思える家やインテリアのイメージを固めておいてください。そうすると『自分もこんなおしゃれな部屋で暮らすぞ!』というモチベーションになりますし、次に上げるもう一つの事前準備も進めやすくなると思います。ぜひ本やネットで心惹かれるインテリアの画像を見つけてください。
あともう一つの事前準備が、不要なものを手放すことです。
これは古い家に限らずですが、家を快適におしゃれにしたいと思うならば、不要なモノが部屋にないことは必須です。わかっているけれどそれができないから困っているのよ~!(涙)という声が聞こえてきましたが、そうですよね、わかります。私の家もかつては祖父母両親が長い年月かけて増やしに増やし溜め込んだモノ、モノ、モノで家中が溢れかえっていましたので。
そこで提案です。全ての部屋を一度にやろうと思ったらとても大変です。
なのでまずは、いつもくつろぐ場所であるリビング。取り合えずこのリビングから不要なものや自分の理想のインテリアには必要のないモノを別室に移動してしまいましょう。そうしてまずはリビングだけでもおしゃれにして、そこにいる時の「自分好みのおしゃれにしている部屋ってこんなに快適でいい気分なのね~」という気持ちを一度味わいましょう。そうすれば、また余力のある時に追々他の部屋もオシャレにしていけると思います。実際に私もそのようにやってきました。
そんな感じで不用品を処分して部屋をキレイに掃除をしたら、実は古い家でもおしゃれに!の7割はもう出来上がったも同然なのです。
特に古い家の場合はできれば一旦、部屋になりもない状態(カーテンなども外す)にしてみてください。たぶん今どきの新しい家よりも歴史がある分『凛』とした佇まいを感じることができ、いまの古い家を好きだと思えるようになると思います。そして古い家でも新しい家でも部屋の形は、所詮おんなじ四角形。やり方次第でどうにでもできるという希望も湧いてくると思います。なので、ぜひ処分か移動!頑張ってみてください。
これら二つのことが終わった前提で・・・本題にいきます。
昭和の中途半端に古い家をおしゃれにで快適にする効果的な方法は次の3つです。
順番に説明します。
1、古い建具を変更する
・押入れの襖を替える
わが家のかつての押し入れの襖はこちらの古風な柄。しかもすっかり色褪せ、汚れや傷がありました。
これを自分でオフホワイトの無地の襖紙に張り替えることもずいぶん検討しましたが、自分でシワなくうまく張り替えられる自信がなく・・・考えた末、オフホワイトのロールスクリーンに変更しました。これなら襖を外してロールスクリーンを設置するだけなのでとても簡単でした。
襖をロールスクリーンに変えると、、押し入れの収納力を最大に活用できます。
この事実に気づいてから、わが家の押し入れ襖はすべてロールスクリーン変更しました。
こちらはロールスクリーンの付け方を詳しく解解説してくれているサイトです。取り付けに不安がある方は参考にしてみてください。>>ふすまの代わりにロールスクリーンをどうやって取り付ける??
【関連記事】押し入れの『襖』は張り替えるよりもロールスクリーン
【関連記事】不要になった『襖』の捨て方
・障子を変える
襖の次は、昭和の家には必ずある障子です。
障子もキレイに張り替えられた真新しい障子紙であるなら、それを生かしたおしゃれなインテリアも素敵ですね。
ただ、張り替えるのも重労働ですし、また何年かしたら薄汚れて張り替えの手間が・・・と考えると、ズボラ的には障子紙はナシでした。
わが家の場合はリビングの南側に増築した関係で、リビングが一日中薄暗いです。そんなこともあり、なんとかリビングに光を!という想いで、考えた末辿り着いたのがこちらの『透明障子』です。
障子紙をはがして、その代わりに透明のビニールクロスに張り変えました。
ちなみに、特に断熱が必要ないところは値段が安い薄手のシート。しっかり断熱したい箇所は厚手にしました。
障子を閉めていても向こうが見渡せるので空間が広くみえますし、外の光も十分に部屋に届きます。これならば破れることも薄汚れていくとこもありません。一度張り替えを頑張れはもう一生張替え作業をしなくてよさそうです。
障子枠にビニールクロスをどんなふうに張ったかというと・・・
最初はこんな風に画鋲で簡単に留めていました。しかし、わが家の障子すべてに透明ビニールクロスを採用する中で知恵がつき・・・タッカー(ホチキスの大きい版)を使いしっかりと留めるようにしました。(画鋲よりも目立たないのでおすすめです)
こちらの建具、元々は開け閉めが大変な重たいタイプの襖でした。そこで襖を撤去し新たに障子の建具を購入しました。こちらに変えてからは、開け閉めの重さのストレスも減り、冷暖房の際閉め切っても隣の和室を見渡せて広々として快適になりました。空気を通さないので断熱効果も問題ありません。
わが家は透明にしましたが、障子紙の代わりにしたい場合は乳白色のビニールクロスなどでもいいと思います。とにかく劣化が少なくいつまでもキレイが持続する素材がいいと思います。
ということで、こちらもあまりにも快適なのでわが家の障子はずべてこれにしました。ちなみに、障子紙は自分で他の物を張るので張らないでくださいと注文をしました。
自分でビニールクロスを張る自信がないという方は、少し値は張りますがこちらのタイプもいいかと思います。
⇒ポリカ建具 ふすまの用のミゾにも!和室出入口タイプ
2.カーテンを工夫する
建具を変えたら次は部屋の印象が一番変わりやすいカーテンを工夫します。私がお洒落な家に共通する特徴を調べた結果にカーテンにある特徴があることを発見しました。それは、カーテンが軽やか素材、もしくは、そもそもカーテンなんか付けていない!でした。
・軽やかなリネン素材のカーテンに替える
いわゆる一般的な(遮光や防炎機能がついた豪華な)カーテンは今どきの新しい家に似合うようにできていると思います。昭和の家にあのようなカーテンをつけると、途端に悪目立ちし野暮ったくなってしまいます。昭和の家に似合うカーテンは『軽やかな布』です。
そこでわが家のカーテンは、私好みの海外インテリアを真似てこんな感じにしています。
リビングの窓のこのシンプルな白いカーテン、実はリネンのシーツです。
なんでもリネン(麻)は繊維の中が空洞の構造になっているらしく保温性能がいいとのこと。夏は涼しく冬は暖かい素材でカーテンにはぴったりというわけです。実際わが家は一年中このリネンのカーテン一枚だけで過ごしていますが、確かな断熱効果を感じています。
また、リネンのカーテンなら閉め切っても外の光が取り込めますので、レースのカーテンが不要になり、まさに一石二鳥です。
その他、天然素材ならではこそのリネンの特性も素晴らしいものばかりです。そこらへんの細かなところは私が説明するよりもリネン専門のショップサイトで詳しく掲載されていますのでぜひご覧ください。
一度リネンのカーテン(シーツ)を使ったらもう昔のカーテンには戻れません。比較的安価な綿のシーツでも大丈夫かな?と試したことがありますが、しなやかな手触りや保温効果はやはりリネンでないと!という結果に終わりました。
ちなみになぜシーツを使うのかというと、『端の処理がされているから』というズボラすぎる理由です(汗)
という事でわが家のカーテンはほぼ全てリネンシーツを使用しています。
そしてここが重要です。実はカーテンの取り付け方に特徴があります。
私憧れの海外インテリアを色々見た結果、海外のお洒落と感じるお家は日本のように窓だけを覆い隠すかけ方とは違い、カーテンを上は天井間際から下は床を引きずるくらい長くたらしていました。そこで我が家も真似をしてみました。
カーテンを閉めるとこんな感じです。
リネンの自然なドレープが美しいです。天井から床までカーテンで覆ってみると、不思議と部屋が広く感じます。
天井ギリギリにカーテンレールが取りつけられるといいですが、私はズボラして・・・ただ画鋲で留めました(汗)
画鋲やネジをどこでも気軽にガンガン使える!これは古い家の特権と思います^^※ただこの方法は洗濯する時に取り外しが面倒だというデメリットがあります。
今は白い画鋲が販売されております。白×白で目立たなくてGOOD!でも足りなくなったので途中からは普通の画鋲をポスターカラーでチョンチョンと塗りました。
わが家の場合は家全体が日当たりが悪く暗いので、少しでも明るくなるようカーテンの色は白にしましたが、日当たりがよい家ならばベージュのリネンカーテンもすごく素敵と思います。
もちろんリネン製のカーテンでも。
・カーテンをつけなくてもよくする工夫
窓の位置やその他の条件によっては案外カーテンをつけないほうがスッキとした印象となる場合があるので、そういう場合は思いきってカーテンをやめてしまいましょう。
こちらは庭を眺められる廊下の窓です。真冬の夜に(寒さ対策として)カーテンを閉める以外はいつもこの状態です。隣家からの視線が気になる所にシェードをたらしています。
こちらのシェード。木漏れ日程度の軽やかな目隠しになります。晴れた日などは特に家の中からは外の気配が見えやすく、外からの視線は遮ってくれるので我が家ではとても重宝しています。
このように外から見ると、シェードが光を受け反射して室内が見えにくいです。
絶妙な抜け感とデザイン性で、見ようによってはリゾート風にお洒落にもみえるこちらのシェード。大いに気に入り室内でも使っています。ここは木製のブラインドを付けようかと思っていましたが、このシェードとリネンシーツの合わせ技で一件落着しました。
後は、カーテンをしない工夫としては簾で目隠しをするのも定番ですね。ただ天然の簾はすぐ劣化して取り替えが面倒なので、わが家は全て樹脂製のすだれに変更しました。
こちらのキッチンは以前はカフェカーテンや布巾などで目隠しをしていましたが、今はこのように簾のみです。
こちらも隣家の人が時々通行する時の目線の部分だけを簾で目隠しし、他の部分は極力覆わないようにして外の景色を眺められるようにしています。わが家はこちらの商品のベージュを使用しましが、部屋が暗くなりすぎることもなく外からの光が電球色になり気に入っています。
(日本製)ベランダ用すだれ 約88cm×180cm 【カラー:ベージュ】
これ以外にも、今は樹脂製の簾はカラフルな色もあるので理想のインテリアをイメージして購入してみてください。
⇒【選べる5色】モザイク 小窓用(幅60×高さ90cm)【mosaic6090】すだれ おしゃれ ホワイトベース
天井の低い昭和の家から、もさもさの重苦しいカーテンをなくだけで、だいぶあか抜けて断然お洒落にみえると思います。ぜひお試しを。
おしゃれインテリアを配置する
古い建具を変更して、重苦しいカーテンを替えたら、たとえ昭和の古い家だとしても9割はもうおしゃれな部屋になっているかと思われます。さて次はいよいよラストスパート!仕上げです。ここは一番楽しい工程ですね♪
事前準備で理想のお部屋にあったインテリアグッズを真似て配置していきましょう!その場合の重要なことはただ一つ。
ついあれこれ配置したくなりますが、見せ場(フォーカルポイント)はひと部屋に一箇所くらいに留めることです。
ここでは海外リゾート風インテリアが好みのわが家を例として紹介いたします。興味があれば覗いてみてください。
・リビングのインテリア
わが家のリビングのインテリアのフォーカルポイントはこちらです。
私は海外風のインテリアが好みでしたので、海外の素敵なお家には必ずある『コンソールテーブル』なるものを取り入れました。このコンソールテーブルはこちらの棚を元に、ここの90cmのスペースに収まるようにセミオーダーしました。棚を少し上に取り付けてもらい、同タイプの収納箱が引き出しに見えるように作って頂きました。
天然木なのに、リサイクルウッドを使用しているのでお値段も手ごろ。リサイクルウッドの古びた感が良い風合いでとても気に入っています。私が心惹かれる海外インテリアはだいたいこんな感じの古びた素朴なコンソールテーブルをおしゃれに配置しているものが多かったので真似してみました。
・キッチンのインテリア
キッチンはまず最初に昭和チックな吊り下げ照明を、お洒落で機能的な照明に交換しました。
キッチンのフォーカルポイントはこちら。
ポスターとグリーン。
後は、よく使うキッチングッズを壁に飾ったりもしてます。
・和室のインテリア
和室のフォーカルポイントは床の間です。北欧の布地を全面にはりました。詳細はこちら。
⇒【古い家の和室】簡単におしゃれな北欧風インテリアにするBEST3
和室は意外と洋風家具が似合うので、もしお手持ちの家具があれば一度配置してみることをおススメします。
別の和室。
こんな感じの時もあったり
こうしていた時もありました。
現在は
こんな感じでリゾート風(?)にしています。
IKEAで購入した椅子にリビングのコンソールテーブルと同じお店のテーブルを置いています。
どうやっても暗くなる一角には100均フォトフレームでフェイク窓をつくり、少しでも明るくなるよう工夫しました。
⇒【超簡単!】100均ポスターフレームを使ったフェイク窓の作り方。
大型の鏡を設置して、古めかしい昔ながらの壁を隠しつつ、少しでも明るく広く見えるようにしました。
⇒ビック ミラー 壁掛け 幅 65 高さ 160 cm
鏡を設置した隣にある飾り棚には、少しでも明るい印象になるように、黄色いミモザの花(フェイク)を。
・寝室のインテリア
寝室は基調がダークブラウンと白なので、アジアンリゾート風を目指して、家にあった備前焼の花瓶に100均フェイクグリーンをあしらいました。壁の飾りはこちらのものです。一気にアジアンリゾート感が出せます。
⇒バリ島のロータスをモチーフにしたアートパネル 20×20cm MULIA ムリア
・洗面所のインテリア
こんな感じで我が家はどの部屋も、くつろげる家具+一箇所の見せ場 だけのシンプルなインテリアとなっています。
おわりに
いかがでしたか?
中途半端に古い昭和の家でも、不要なモノを減らしたうえで、『襖を変える・カーテンを工夫する・少量のお気に入りグッズを飾る』を実践していけば、古くても古いなりに自分にとって快適で心地よい空間にしていけると思います。
大掛かりなDIYをしなくても大丈夫です。
新しい家も古い家も、お部屋自体はただの四角い形。なので自分の理想のお部屋にすることは案外簡単です。
周りに新築のオシャレな家がどんどん建設されますが、この中途半端に古い昭和の家もいつかはいまの古民家のように、『古き良き昭和の家』として価値が見直されることもあるかもしれません。
古い家でも、少しずつ手入れをしながら末永く快適にお洒落に暮らしていきましょう!
最後までお読みくださりありがとうございました。